UPDATE 2025/01/29.Wednesday
AUTHOR by フルカワ歯科
根管治療について
感染根管治療を行っていますと過去の根管治療時に破折したであろうファイルの根管内残存に
結構な頻度で遭遇します。
このようなケースでは、根尖に病変が無く、かつ前医がラバーダム等の防湿を施し無菌下にて処置を行ってましたらそのままにしておいても問題は無いと考えます。
しかし現状はそれを知りうることは出来ませんので、基本的にはこれら破折器具の類は除去をする必要があります。
補綴物を除去すると、虫歯で真っ黒です。
虫歯を全て確実に除去後、レジンにて隔壁を施します。
マイクロスコープを使用し、破折ファイルを除去しました。
2.5mmほどあるでしょうか。
どんなに細心の注意を払っていたとしても、偶発的に器具が根管内で破折することはごく稀ですがあります。
しかし、頻度を最小限にする努力を最大限にする事はプロとして当然です。
重要な事は、破折しないように徹底した器具の管理を行い、
もし破折してしまった場合にはその後のフォローを可能にする体制を整えるという事だと思います。
具体的に当診療所では以下の取り組みを行っております。
①必ずラバーダムを施し無菌下での処置を行う。
②器具の破折を防ぐため使用限度回数に達したら即破棄をする。
③破折した場合、時間をかけてでも除去を行う。